最初にスカイリムに住んでいた原住民で、アーリエルを信仰する種族だった。
当時は洗練された文化を持っており、雪を加工してマジックアイテムなどを作っていたようだ。「雪の王子」内であるように冷気の魔術に秀でていた可能性も高いが、逆にそれがゆえに冷気に耐性を持つノルドとは相性が悪かったのかもしれない。
アトモラからやってきたノルド達に最初に接触したエルフ族で、初期は同盟に近い関係を結んでいたが、後に破綻
入植地であるサラザールに攻め込み、涙の夜という大虐殺事件を起こしている。
この涙の夜への報復のために、サラザールの生き残りであるイスグラモルと二人の息子がが500人の精鋭達をを集め、短期間で彼ら含むエルフ族を駆逐した、後に彼らはファイブハンドレットコンパニオンズと呼ばれ、スカイリムに登場する同胞団(コンパニオンズ)の始祖となった。
涙の夜の原因は種族間の摩擦というのがスカイリム以前の定説だったが、サラザールの地下にマグナスの目と呼ばれる強力なアーティファクトが眠っていたことから、このアーティファクトを奪い、脅威を除く為の行為であった可能性もある。
そもそも人外の技術で作られたアーティファクトである「マグナスの目」がなぜサラザールの地下にあったのかは謎であり、ただの信仰対象としてだったならいいが、そうじゃなければアトモーラの人間は最初からタムリエルを侵略するつもりで持ち込んだことになる。
この事件は人間の歴史では「悲劇」として記録されているが、実際はただの自衛であった可能性も十分にあり、判断するためにはもっと情報が必要になると思う。
その後作中書籍「雪の王子」に書かれているように、人間との争いを繰り返し、初期は勝利を収めていたものの徐々に敗北が目立って行き、最終的にはドゥイーマー(ドワーフ)という強大な種族に助けを求めた。
その助けをドルイーマーは聞き届け、彼らを自分たちの遺跡内に匿う事を同意する。ただしとある条件付で。そのとある条件とは「光を失うということ」この条件を飲むのはファルマー達にとっては負担が大きく、当時は他の種族に助けを求めることを進めるものもいれば、戦いを続けることを進めるものもおり内部分裂を起こしていたようだ。だが最終的には反対意見の者達は死に絶え(暗殺だったという説もある)彼らはドゥイーマー達の条件を飲んだ。
光を見る目も失った彼らは、長い奴隷生活の中で、太陽の光の事を次第に忘れていった。
それは彼らを守護していたアーリエル=アカトシュへの信仰を失う事を意味し、エイドラは信仰を失った存在を罰しないが、加護も与えない性質を持つ為、神の加護を失った彼らはそれまで心を満たしていたもろもろの美徳を失い、その姿も次第にmerらしい輪郭を失っていった。
(ゴブリンと混血した説もあるが、おそらくそういう外因的要素が無くてもタムリエルにおいては起こりうる変容だと思われる)
彼らは、衰退の一途を辿り、第三期においてはゴブリンと同等の文化しか持たぬ野蛮な種族と化してしまっている。彼らは正気を保った極めて少数の同胞たちからは「裏切られし者」と呼ばれているようだ。
現在の原始的社会構造にも階位はあるらしく、ファルメル、ファルメルストーカー、ファルメルナイトブローラー、ファルメルシャドウマスターなど。かつての彼らとは逆に「闇」に偉大さを見出しているのがその階位の名前から伺える。
第四期が舞台になっているスカイリムにて、古代のファルマーの生き残りが登場する。
彼曰く
「裏切られし者達の知性は長い間をかけて回復傾向にある、昔に戻ることはかなわなくとも、再びアーリエルを信仰する日が来るかもしれない」
「神の加護」があらゆる意味で大きなウェイトを持つタムリエルに置いて、信仰を取り戻すことの意味は大きい。ひょっとしたらさらに未来のタムリエルにはオークと同じく「昔はゴブリンのようなものだと思われていた」種族としてファルマー(ファルメル)達が登場する日が来るのかもしれない。一度は光を失った彼らは、その闇の中に光を見出したとき、一体どんな精神的世界を形成するのだろう。それはそれで興味深く、楽しみである。
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